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撮影モード

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最近のデジタル一眼レフカメラはたくさんのモードが搭載されています。応用撮影ゾーンとかんたん撮影ゾーンがあり、かんたん撮影ゾーンの中には夜景モードやポートレート、キッズ、スポーツ、花火、室内などなど多くのモードがあります。そのため、初心者にとって、最近のデジイチはとても使いやすいと言えますね。

 しかし、逆にモードが増えすぎてどれを使えばいいのかわからないということもあるのではないでしょうか。夜景と名前の付いているモードだけでも「夜景モード」と「夜景スナップモード」などがあるものもあります。

 メーカーさんがここまで多くのモードを開発してくれているのはありがたいのですが、利用者の私たちがモードを選択し間違えると撮った写真もすべて台無しになってしまうかもしれません。これだけ多くのモードを使いこなすには、

それぞれのモードの特徴をしっかりと把握し、
状況にあったモードを的確に判断することが重要


になってきます。



全自動モードとかんたん撮影ゾーン

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 全自動モードはシャッタースピードや絞り値、ISO感度などほぼすべての画質に関わる設定を自動で設定してくれます。このモードはどんなシーンにも対応できる基本的なものです。ふつうに昼間に屋外で人物や建物を撮るぶんには十分なのですが、暗い時間に写真を撮るときや、動きの速いものを撮るときには十分に対応しきれないことがあります。

 そこで、近年メーカーさんが力を入れているのが「かんたん撮影ゾーン」です。
このモードでは全自動モードと同じようにシャッタースピードも絞り値もISO感度も設定してくれますが、スポーツモードや夜景モードのように、そのシーンに特化した最適な組み合わせにしてくれます。
 例えば、夜景を全自動モードで撮るとします。そうすると、たいていの場合ISO感度が高くなってしまいます。しかし、夜景モードであれば、低ISOでシャッタースピードが遅く設定され、暗い場所でもノイズが少ない写真にすることができます。

 このように、かんたん撮影モードは一枚撮りや連続撮影の切り替え、ISO感度の設定や測光方式なども各モード固有の作動となり、その設定を変えることはできないのでそれぞれのモードの動きをしっかりと把握しておいてください。



かんたん撮影ゾーンと応用撮影モード

 全自動モードとかんたん撮影ゾーンの使い分けは理解できましたか。ここまでの情報をまとめると、通常は全自動、特別な状況のときはかんたん撮影ゾーンということですね。

 では、いつ応用撮影ゾーンを使うのかということになりますよね。もしあなたがカメラに慣れてきて、風景モードで景色を撮ったとします。すると、ボケ味や色の傾向が自分の理想とは違うということが出てきます。なぜなら、そのモードの露出や機能設定を行ったのは他人であり、自分とは感性が違うからです。
 そこで、自分の理想通りの写真を撮るために応用撮影ゾーンを使うのです。応用撮影ゾーンでは、すべてを自分の思い通りに設定することができます。シャッタースピードを遅くすれば躍動感が出ますし、絞りを開ければ背景をボケさせることができます。

したがって、理想を実現するには応用撮影ゾーンということになります。



応用撮影モード

応用撮影モードにはどんなモードがあるのかを見ていきましょう。

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プログラム優先AEP

適正露出を維持したたまま、シャッタースピードと絞り値の組み合わせを切り替えることができます。


シャッター優先AETv

任意にシャッタースピードを決定し、それに合わせてカメラが自動で絞り値を決めてくれます。シャッタースピードを遅くして水の流れなどを表現したい時などに使えます。逆に速くすると動きを止めることもできます。


     

絞り優先AEAv

任意に絞り値を決定し、それに合わせてカメラが自動でシャッタースピードを決めてくれます。絞りを調節することでボケ味を変えることができるので、ポートレートや風景などに使えます。


     

マニュアル露出M

シャタースピード、絞りを全て自分で設定するモードです。上級者向けのモードです。このモードでシャッタースピードと絞り値を変化させ、どういう設定にするとどういう結果になるのかを把握できれば、スキルを上げることができます。



これらを使いこなすことで全自動モードなどで撮るよりもこだわることができるのです。

 ちなみに、全自動モードとプログラムモードの違いは、全自動モードはシャッタースピードと絞り値を自動的に設定してくれるのに対し、プログラムモードでは、適正露出を維持したたままシャッタースピードと絞り値の組み合わせを切り替えることができます。
 全自動モードではシャッタースピードと絞り値の組み合わせは1つだけであり、切り替えることはできません。しかし、プログラムモードでは適正露出になる範囲であれば組み合わせを変えることができます。

したがって、プログラムモードは全自動モードより

ある程度自分の意向を反映させることができ、
露出アンダーにも露出オーバーにもならないため初心者にとって使いやすいモード


であるといえます。




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