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ストロボ

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デジタル一眼レフカメラの多くは、ポップアップ式のストロボ を内蔵しています。ストロボ を使わないと、暗い場所でシャッタースピードが遅くなり被写体がブレてしまうことや、逆光で被写体が暗くなってしまうことがあります。ストロボ を使うと暗い場所で被写体がブレやすくなるのを防ぎ、逆光でも被写体を明るく撮影できます。ストロボ にもいくつかもモードがあります。主なモードは通常モードやスローシンクロ(通常発光+スローシャッター)、後幕シンクロ、赤目補正ストロボ などがあります。

スローシンクロというのは人物と夜景などを一緒に撮るときに、人物を適正露出にするためにストロボ を、夜景をきれいに写すためにスローシャッター(シャッタースピードを遅くする)を使って撮影します。こうすることで、人物、夜景共にきれいに撮ることができます。

後幕シンクロはスローシンクロだとシャッターを開くと同時にストロボ を発光しますが、後幕シンクロではシャッターを閉じる直前にストロボ を発光します。このため、走っているクルマのライトの軌跡などを自然に見せることができます。


ガイドナンバー

ストロボ 撮影では、被写体にストロボ の光が当たることで被写体を明るく写します。 ただし、内蔵ストロボ で被写体を明るくできる距離は限られています。 ストロボ で被写体を明るく写すことができる距離は、ストロボ の発光量(ガイドナンバー)によって変わります。 ガイドナンバーが大きいほど、強いストロボ ということになり、より遠くの被写体を適正露出で撮影できます。ストロボ の届く距離は次のような公式から求めることができます。


ストロボ の届く距離=ガイドナンバー÷絞り値

この公式は、ISO感度が100のということが前提になります。したがって、ISO感度が100のときに、ガイドナンバーが12のストロボ を使うと、絞り値をF4にしたときは、3mの距離まで適正露出で撮影できます。このとき、3mよりも遠い被写体を撮影しようとしても、ストロボ の光量が足りずに暗い写真(露出アンダー)になってしまいます。

どうやったら、ストロボ の届く距離を長くすることができるかというと、

より明るいレンズを使う

ガイドナンバーの大きい外部ストロボ を使う

ISO感度を上げる

という3つの方法があります。

 より明るいレンズというのは開放F値(一番絞りを開いた状態のF値)が小さいものです。開放F値がF5とF3のレンズがあったら、F値が小さいF3のレンズの方が明るいレンズといえます。

 ガイドナンバーの大きい外部ストロボ を使えば多くの光を発することができ、遠くまで明るく照らすことができます。しかし、ガイドナンバーが大きくなるにつれて、ストロボ の価格も高くなります。とはいえ、外部ストロボ は内蔵されているストロボ より格段に明るいため、できれば購入することをおススメします。

 ISO感度をあげることで、電気信号を増幅し、画像を明るくすることができますがノイズも増えてしまうためあまり上げ過ぎない方がよいです。




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