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焦点距離と画角


焦点距離

焦点距離は、レンズの主点から、焦点面までの距離を表しています。多分この説明でピンと来る人はなかなかいないと思います。 下の図を見てください。レンズの中心に主点があります。主点とは光学的中心のことで、下のような簡単なレンズの場合は中央に主点がある事になります。

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一眼レフ初心者ガイド より引用

カメラのレンズは歪みや色ずれを防ぐ為に、何枚ものレンズを組み合わせて作られています。しかし、全体で見ると働きは上の図のような凸レンズだと考えてもらって間違いありません。 以上の説明の様に、一眼レフカメラのレンズにも「主点」があり、その焦点からの焦点面(撮像素子)までを”ミリ”で表現しています。焦点距離は一般的に28mmや50mm、100mmなどといった数値で表されます。ズームレンズの場合は、18-55mmというように焦点距離の両端の数字で表します。


画角

画角とは、撮像素子に写る範囲を角度で表したものです。画角が広いと写る範囲が広くなり、画角が狭いと写る範囲が狭くなります。


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一般に人の見え方に近いのは画角約45度で、この画角になるレンズを標準レンズといいます。

画角は焦点距離で変化しますが、

フルサイズ機や35mm判フィルムカメラのレンズの焦点距離では50mm(上図参照)、
APS-Cサイズ機の焦点距離では35mmで画角が約45度となるため、

フルサイズ機、35mm判フィルムカメラでは焦点距離50mmのレンズを標準レンズ
APS-Cサイズ機では焦点距離35mmのレンズを標準レンズと呼んでいます。

画角は同じなのに焦点距離が違う、すなわち、焦点距離が同じなのに画角が違うのは、
撮像素子の大きさが異なることが原因です。


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超簡単!デジタル一眼レフカメラ入門 より引用

撮像素子が小さくなるほど、フルサイズ機の撮像素子の真ん中だけを使っているということになりますから、当然写る範囲も小さくなるわけです。

また、デジタルカメラ(コンパクトデジカメを含む)は機種によって撮像素子の大きさが変わるため、レンズの焦点距離の数値だけを見ても画角がわかりにくいです。そこで、いままで多くの人が慣れ親しんだフィルムカメラで、最も一般的であった35mmフィルムだとどれぐらいの画角になるのかを表示するようになり、この換算された焦点距離の値を35mm(判)換算値と呼びます。

メーカーによっては、直接的に画角を掲載して説明しているところもあります。




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