レンズの種類
多数にあるレンズを大まかに分けると以下のような形になります。
単焦点レンズは
ズームレンズは
特殊レンズは
テレコンバータは
レンズの種類分けに明確な基準はなく一般的な目安として焦点距離で分けています。
広い範囲を撮影出来て遠近感が強いレンズで、焦点距離が35mm以下のレンズを広角レンズと言い、
20mm以下は超広角レンズと言います。
広角ズームは17-35mmというように広角領域を全てカバー出来るのがメリットです。
人間の視覚に近く自然な画角と遠近感を持つレンズが50mmと言われ標準レンズとされています。
そして、24mm、50mm、105mmまでの広角・標準・中望遠の範囲をカバーするのが標準ズームレンズとなります 。
常用レンズとして人気も高くビギナーにも違和感なく利用出来ます。
自然な遠近感を持つ70mmから望遠効果が得られる200mmをカバーするのが望遠レンズとなります。
また、人間があるものを見つめたときの視覚に近い特性を持ち、85mm〜100mmの領域をカバーするのが中望遠レンズです。
135mm、200mmを持つ焦点距離を望遠レンズといい、70〜200mmの領域をカバーするのが望遠ズームレンズです。
超圧縮された遠近感、人間の視覚を超えた引き寄せ効果を得られる300mm以上のレンズを超望遠レンズとい います。
スポーツやネイチャーフォトなど様々な分野でインパクトのある撮影が出来るレンズです。
高性能な非球面レンズや特殊レンズの普及で従来では考えられなかった焦点距離の領域をカバーするレン ズをいいます。
特にレンズメーカであるタムロンは古くから高倍率ズームレンズの製品化を行っており、今では18mm〜270mm という超高倍率ズームを提供しています。
魚眼レンズはフィッシュアイレンズともよばれ対角線方向に180°カメラの前にある風景をすべて撮影出来 ます。
超広角レンズとの違いですが、フィッシュアイレンズは180°を撮影するので画面周辺に強い歪曲収差が生じ
直線が大きく曲がって写ります。
一方、超広角レンズは歪曲収差を補正するよう直線が歪まないように作られています。
花、昆虫など小さな被写体を撮影する際、クローズアップして撮影出来るレンズです。
マクロレンズは等倍撮影が出来るのが特徴で、コインなどを実際のサイズと同じ大きさで撮影出来ます。
製品により最大撮影倍率が異なるのでレンズの仕様を確認して下さい。1:1、1:2や1倍と表記されています。
また、焦点距離が常用レンズとして使える製品が多いので、ポートレートや風景写真にも利用できます。
ソフトフォーカスレンズ
球面収差の特徴である像が眠くなるような特性を利用したレンズとなります。
写真全体がふわっと柔らかい光で包まれたような雰囲気になり、ポートレート写真や風景写真に利用されます。
シフト・ティルトレンズ
レンズを撮像面に対して平行移動することで被写体の歪みを補正するシフト機能。
高層ビルを広角レンズで撮影する際、どうしても仰角に構えるので上層階にいくほど小さくすぼまってしまいます。
その為、レンズを物理的に上方へシフトさせて光軸の中心をずらして建物が平行に写りように矯正します。
レンズ光軸と撮像面の直交関係を変化させることでピントの合う範囲をコントロールできるティルト機構。
被写界深度をコントロールするにも限界がある為、光軸を曲げてしまいピントの合った面をコントロールする
ことにより見かけ上の被写界深度を深くすることが出来ます。
テレコンバータ
カメラ本体とレンズの間に装着して焦点距離を1.4倍、2倍にする事が出来るレンズとなります。
1.4倍のコンバータは約1絞り、2倍のコンバータは約2絞り分低下します。
AFが作動しない機種もあるのでメーカの適合表を確認して下さい。
フルサイズ用、APS-C用、フォーサーズ用、マイクロフォーサーズ用と
フォーマット毎にレンズがラインアップされています。