絞り値とシャッタースピードの組み合わせ
絞り値を変えることで、撮像素子に届く光の量を調節できることは分かりました。
実は、さらにシャッタースピードを変えることでも、光の量を調節することができるのです。
ということは、
絞り値を大きく(絞りを閉じる)すればそれだけ撮像素子上に写る像は暗くなりますが、その分だけシャッタースピードを遅くすれば適正露出にすることができます。 逆に、絞り値を小さく(絞りを開く)してシャッタースピードを速くしても適正露出にすることができます。 つまり、適正露出になる絞り値とシャッタースピードの組み合わせは何通りもあるということです。
例えばF16/シャッタースピード15分の1秒で適正露出の場合は
絞り値 | F11 | F8 | F5.6 | F4 | F2.8 | F2 | F1.4 |
シャッター スピード(秒) | 1/30 | 1/60 | 1/125 | 1/250 | 1/500 | 1/1000 | 1/2000 |
というふうな組み合わせでも適正露出となります。
しかし、絞り値を変えれば被写界深度が変わりますし、シャッタースピードを変えれば動いている被写体のブレ具合が変わります。 つまり、被写界深度を考えて絞り値を調整したり、躍動感を出すためにシャッタースピードを調整したりできるのです。