夕日
あると便利なもの
夕日を撮るには必ず必要なアイテムです。太陽が沈んでくると暗くなってきますからぶれやくすなります。また、三脚を使用しないと水平に構えることが大変です。
ND(減光)フィルター
明るさを抑えて、シャッタースピードを遅くするために使用します。長時間シャッターを開けることで空の模様がより写りきれいに撮れることがあるためです。
レリーズ
レリーズとは有線のシャッターで、カメラにつけるとカメラに触れることなくシャッターを切ることができます。シャッターボタンを押すときに発生するブレが無くなるのでとても有用です。夕日撮影の場合はセルフタイマーでも代用することができます。
望遠レンズ
太陽に寄ることができるので大きく撮影することができます。望遠レンズがあるとないのとでは表現できる写真のバリエーションがかなり違うので、夕日を撮る際には広角レンズだけでなく望遠レンズもしくはズームレンズを持って行った方が良いでしょう。
基本条件
撮影モード:
絞り:
ISO感度:
ホワイトバランス:
絞り優先モードで絞りを少し閉じましょう。絞り開放ではレンズの収差が残ってシャープネスも落ちますし、周辺光量低下も目立ちやすいので、開放から少し絞ったF11程度まで絞るのが良いでしょう。
かといって絞りすぎると小絞りボケ(光の回折による解像度の低下)が目立ってしまうので上げてもF16ほどまでにしておきましょう。ホワイトバランスはオートよりも曇りの方が赤みが強調され、きれいに撮ることができます。
夕日を撮影する場合、
PDCAサイクル
まずは、天気を確認しましょう。特に雲の量がどのくらいかです。せっかく撮影ポイントに行っても雲で太陽が隠れてしまっていてはどうしようもありません。また、撮影するポイントには早めに行って、どういう構図で撮るかをある程度決めておきましょう。夕日は一瞬で終わってしまいますから、カメラの設定が適切かどうかもしっかりと確認しておきましょう。
一日の終わりのこの時間帯は写真撮影にとって特別な時間です。太陽が水平線に近づくほど、太陽の光はより長く空気中を通ってくることになり、青い光の成分が拡散されるためにどんどん赤が強くなります。
また、太陽を写さないなら、日没後20分〜30分は、天空が藍色で地平線が赤く写る美しい色の写真を撮ることができます。
撮った写真をその場で確認するには大型液晶モニターでもわかりにくいのでピンボケやブレの確認はズームボタンで拡大して見ましょう。太陽のような明るい光源を撮る場合、いつもは気付かないレンズの汚れやゴミが目立つときがありますので入念に確認しましょう。
撮った写真を見てもう少し明るく撮った方がいいのか、暗く撮った方がいいのかをすばやく判断しましょう。そのときは露出補正で調節します。
赤みをそのまま表現する
ホワイトバランスをオードのまま夕日を撮ってしまうと目で見えている赤みとは違うときがあります。そういう場合にはホワイトバランスを曇りに設定してもう一度撮ってみましょう。
露出補正でもっと赤く
夕方は明るさの差が極端に大きい。地面は逆光になるのですごく暗いし、空も太陽の近くは明るいけど離れると結構暗い。特に地面を多めに入れると空が明るく写りすぎて、夕方ならではの風情がなくなりやすい。
対策は簡単。
夕焼けの醍醐味といえば太陽が沈んだ直後の真っ赤な空ですね。下から雲が真っ赤に照らされ、その隙間から青い空がのぞくという瞬間です。何度も繰り返し撮影しに行くことによって、だんだんとコツが分かるようになっていくでしょう。
雲の変化は見逃せない
見事に染まった夕焼けには、必ずと言っていいほど雲があります。これは、太陽の光が雲に反射して、大空を赤く染めているからです。この雲が、夕焼けにはとても大切な要素です。
なかなか自分の思ったとおりの雲が出ることは少ないですが、夕焼けの写真を撮る時は、常に
シルエットで幻想的に撮る
夕日を撮るときに建物や人がカメラの前にあると自然とシルエットとなります。シルエットをうまく活用することで一味違った写真にすることができます。このとき注意するのが、露出はそれに合わせたままにしておくこと。露出をロックのはAEロックボタンを押すことでもできますし、カメラの設定によってはピントを合わせたものに露出が固定されるものもあります。どうやって露出を固定するかはカメラの取扱説明書を見てみてください。
長時間露光で空を撮る
太陽が沈んだ後にシャッタースピードを15秒ほどにすると、空の模様をきれいに撮ることができます。日が沈んだ後の空は人間の眼には暗く見えますが長時間露光することで、グラデーションを表現することができます。このグラデーションを撮影するためにも日が沈んだ後30分くらいはファインダーをのぞいてシャッターチャンスを待ちましょう。