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本体の選び方

ここではデジタル一眼レフを初めて購入する方にもわかりやすいように、カメラ本体を選ぶポイントを解説します。



使いたい交換レンズを把握する

被写体や目的に応じてレンズを交換できることが一眼レフの最大の利点です。レンズのラインナップはメーカーごとに違いますから、後々「あのレンズが使ってみたかった」と後悔することがないようにしましょう。使いたい交換レンズを吟味して機種選びすることが大事です。



手ぶれ補正機能を確認する

コンパクトデジカメでは当たり前の手ぶれ補正ですが、一眼レフでは少々注意が必要です。

キヤノン・ニコン・パナソニック・ソニーE-マウントの場合、手ぶれ補正機能がレンズについています。手ぶれ補正機能を使いたい場合には、補正付きのレンズを購入してください。たとえば、キヤノンであれば「IS」、ニコンなら「VR」という記号がついているレンズです。
ソニーA-マウント・オリンパス・ペンタックスの場合、手ぶれ補正機能がボディに内蔵されていますので、どのレンズを購入しても大丈夫です。

手ぶれ補正機能がレンズ内蔵式の場合、フレーミング中にも補正が使えるため構図が決めやすくピントが合わせやすいという利点があります。また、各レンズごとに最適な補正機能が組み込まれています。
ボディ内蔵式の場合、シャッターを切る瞬間に補正をかけるため常に最大限の補正をかけられるという利点があります。



使い勝手も大事

画質やレンズに関心を持つ方は多いのですが、使い勝手はないがしろにされがちです。しかし本当はかなり重視したいポイントです。
入門モデル(特にミラーレス一眼)では、露出補正をはじめISO選択などよく使うはずの機能の選択がしにくかったり、メニューの切り替えに時間がかかるものもあります。
購入する前に、手に持ったときのグリップ感、液晶の見やすさ、ISO・AFの切り替えなどが分かりやすいかなど、店頭で確認することを勧めます。



堅牢性(けんろうせい)は高いほうが安心できる

上位モデルになるとボディがマグネシウムでできていたり、防塵防滴になっていたりします。 海や山など気候の変わりやすいところで使う方は堅牢性も注意してみてください。また、そこまでのアウトドア派ではない方でも、堅牢性が高いと突然の雨やグラウンドの砂嵐などが起こったときに精神的に安心できます。



連写性能も見ておく

スポーツを撮影しようと考えている方は、連写の速度や枚数にも気を配ってみてください。
3枚/秒と10枚/秒では決定的チャンスを撮れる可能性がだいぶ変わります。



ライブビュー機能があると便利

一眼レフはファインダーで撮影することが多いですが、コンパクトデジカメのように液晶を見ながら撮影したい人はライブビューにも注目しましょう。また、マクロ撮影、星空撮影などでの厳密なピントあわせにも便利です。ただしこの場合は、撮像素子そのものを使ったライブビューである必要があります。 特にハイアングルやローアングルでの撮影を行うようであれば、バリアングル液晶搭載の機種を選びましょう。



動画撮影機能について

一眼レフでも動画撮影を行える機種が増えてきました。 しかし撮影時間の制限があったり、MotionJPEG・AVCHDの違いがあったり、ハイビジョン・フルハイビジョンの違いがあったりと統一されていません。 動画もしっかり撮りたいという方は、パンフレットや製品HPをしっかり熟読しましょう。




メーカーごとの特色

一眼レフは一度購入してしまうと、レンズ資産などの関係で他のメーカーへの乗換えが難しくなります。 なので『とりあえずの一眼』ではなく、『今後もこのメーカーについていく』という気持ちで選びましょう。



キヤノン

デジタル一眼で最も売れているメーカーです。 交換レンズも非常に豊富です。 入門機のEOS Kiss シリーズは大きさも小型で軽く、女性でも使いやすいモデルです。 H.264(標準的な圧縮方法)でハイビジョン動画も撮影できますし、最初の一台として最適です。
ただキットレンズはマニュアルでピントを合わせる場合は、鏡筒を回さないといけないので使い辛いです。(慣れが必要)
また上述した通り手ぶれ補正がレンズ内蔵式なのでレンズを購入する際には注意が必要です。

ニコン

Canonとシェアを2分するメーカーです。 CanonほどではないですがNikonも交換レンズが豊富です。 Nikonも手ぶれ補正はレンズ内蔵式です。
入門モデルのD3000シリーズですが、Kiss シリーズ同様こちらもキットレンズにはフォーカスリングがなく、マニュアルフォーカスには慣れが必要です。
しかしガイドモードが搭載されており、コンパクトデジカメからのステップアップにはちょうどよいかもしれません。

ソニー

KONICA・MINOLTAから引き継いだαシリーズを発売しています。 A-マウントは手ぶれ補正機能をボディに内蔵し、どのレンズでも手ぶれ補正を使うことができます。
α55、α33は、レンズ交換式デジタルカメラにおいて世界初となる透過ミラーを搭載し、高速オートフォーカスと最高約10枚/秒の高速連写を実現しています。
また、静止画同様に動画撮影中にも位相差検出AFが動作するため、常に被写体にフォーカスし動きの速い被写体でもピントを合わせ続けます。
さらに、横位置・縦位置での撮影を問わず、自在なポジションやアングルで撮影できるバリアングルチルト可動式液晶モニターを搭載しています。

パナソニック

OLYMPUSとともにフォーサーズ規格を提唱しています。 GF-1という機種はオリンパスのE-P1同様に非常にコンパクトで高い支持を受けています。 小型軽量で手軽に撮影できる事から特に女性の方に人気があります。 カラーバリエーションが白・黒・赤と豊富なのも個性を出せてよいかもしれません。

ペンタックス

小型デジタル一眼レフで有名で草創期からの老舗メーカーです。
K-rは、入門モデルですが高性能な仕様を持ち非常に小型です。 専用バッテリーではなく、単3電池で動作するというのもいざというときに心強いかもしれません。 デジタルフィルターを搭載していて、モノクロ写真やトイカメラのような写真も楽しめます。
K-5 IIやK-30は、他メーカーの高級機種に採用してきた“100%ファインダー”“防塵防滴ボディー”など一眼レフカメラとして基礎部分がしっかりしています。
琴線をくすぐる金属鏡筒のリミテッドレンズシリーズなど、個性的なレンズラインナップが充実しています。

オリンパス

ボディ内蔵の手ぶれ補正と強力なダストリダクションが一番の特徴です。 Panasonicと共同で「フォーサーズ」「マイクロフォーサーズ」という規格を提唱しています。 よってOLYMPUSとPanasonicのカメラはレンズを共通で使用できるという利点があります。 この規格を利用したE-P1という機種はレフレックスミラーを使用しないためレンズ交換式とは思えないほどコンパクトです。
デザインも往年のOLYMPUS Penを彷彿とさせ、女性の方から年配の方に至るまで広い世代から高い支持を得て、2010年度のカメラグランプリに輝きました。



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