ペット
あると便利なもの
屋内で撮影する場合あまり大きな三脚を使うと身動きがとれなくなったり、かえって撮影しずらくなるかもしれません。屋外で撮影する場合には特に問題ありませんが、家の中で撮るときはデジタル一眼レフカメラを載せることができるミニ三脚を用意するとよいでしょう。
レフ板
レフ板とは光の反射板のことで、外光を反射させ被写体に当てることでペットを明るく写すことができるようになります。ストロボ を使うよりも自然に撮ることができます。
外付けストロボ
内蔵ストロボ を使っての撮影もできますが、外付けのものであれば屋内撮影の場合にストロボを天井に向けて発光させ、天井に反射した弱い光を使って撮影するバウンスという手法ができるため内蔵のものよりもきれいに撮ることができます。
基本条件
撮影モード:
絞り:
ISO感度:
ホワイトバランス:
プログラムモードにすることで絞りとシャッタースピードのどちらか一方を決めることでもう一方はカメラが自動的に設定してくれるので
このモードに設定したらまずは絞りを調節してめいっぱい開放(値を小さく)しましょう。最大開放F値はレンズによって異なります。ISO感度はできるだけ上げないことが好ましいですが、屋内での撮影の場合はシャッタースピードが遅くなるのを防ぐために1600程度までの範囲で調節しましょう。
PDCAサイクル
今回の作例はカクレクマノミです。この作例をPDCAサイクルに当てはめていきます。
我が家の小さな水槽に住んでいる「カクレクマノミ」の写真を部屋に飾りたいと思い撮影する事にしました。可愛らしい姿を捉えるにはどのようなシーンが良いか考えます。いつも遊んでいるイソギンチャクのまわりに居る所を撮る事にしました。
水槽の中が暗くならないように、蛍光灯の照明器具で水槽の上側から明るく照明しました。
小さな「カクレクマノミ」で動きが早いので“連写”で撮影することにしました。ストロボを発光禁止モードに設定し、反射を防ぐためにカメラを水槽のガラス面に付けた状態で構図を決め、狙いの場所に来るまで待ちます。シャッターチャンスが来る直前にシャッターを押し連写で撮影します。
撮ったらすぐに狙いどおりの写真が撮れているか、液晶モニターで見ましょう。
5コマ連写された中から気にいった写真を選びます。ピンボケがないかも確認しましょう。ズームボタンで拡大すると見易くなります。もし、気にいった写真がなければ再撮影です。どこに原因があるかを考え、構図や大きさ、連写をするタイミング、照明の明るさなどを修正します。
屋外で撮る
私達人間のようにペット達も外に出るとノビノビとしたり、また、活動的になります。そこには駆け回ったり何かに興味を引かれている姿や太陽を浴びて満足そうにしている姿があります。ペットの表情や動き、可愛いしぐさなどが狙いどころです。
シャッタースピードと絞り、ISO感度のおおまかな設定は終わらせ、いつでも撮影できるように準備しておきます。
シャッター速度を変えて撮る
ペットが駆け回っているような早く動いているシーンでは、シャッタースピードをプログラムモードで設定可能な範囲内でシャッタースピードを高速に設定して撮影すると動きを止める事ができます。この場合、ISO感度は高くしたほうが、シャッタースピードはより速くなります。
置きピンテクニックを使って撮る
ペットが早く動いているとオートフォーカスがなかなか合いません。このような時はあらかじめペットが来る位置にピントを合わせ、シャッターを“半押し”のまま待っていて、その位置に来たら“全押し”します。この撮影方法を“置きピン”といいます。
逆光で撮る
ペットの良い表情や姿勢を撮るときはシャッターチャンスが第一です。いつも最適な光の当たり方とは限りません。逆光で撮ることも必要です。逆光で撮影するときにレフ板を使うと影の部分が明るくなります。レフ板は角度により照らす明るさを変えられ、効果を目で見ながら調節することができます。ストロボで影の部分を照らしても同じような効果が得られます。
室内で撮る
室内では身近かにペットがいるのでいつでも撮影することができます。天候を気にすることなく、写そうと思ったときが撮影のチャンスです。ペットの可愛いしぐさや表情を思う存分にカメラに納めてください。
一枚で終わりにすることなくたくさん撮影し、気に入った写真を選びます。
昼間は窓から入る間接光、夜間は室内照明の蛍光灯で撮影すると、強い影が出ないので自然な雰囲気の写真が写せます。
室内は屋外に比べ暗いので、
ストロボで撮影するときは、近付き過ぎるとペットが驚き、また強い影が出てしまうので、ズームを望遠にして少し離れて(1m位)写すと良いでしょう。
ストロボを使って撮る
外付けのストロボを使うのであれば、天井に向けて
室内での自然光で撮る
窓から射し込んでくる直射日光を避けて、レース越しや太陽光が入らない窓からの光で撮影すると、雰囲気のある写真が撮れます。斜め横から光が当たる角度で撮ると立体感が出せます。 手ブレが起きやすくなるので、カメラをしっかり構え静かにシャッターを切りましょう。カメラを台の上に置いたりカメラを持った手の肘をついたりすると手ブレを防ぐことができます。
カメラの高さを変えて撮る
いろいろな体勢で撮影してみましょう。少し角度や高さが違うだけで新たな表情が見つかったり、より可愛く見えたりするかもしれません。
時には
水槽の魚を撮る
水槽の中で飼っている熱帯魚や金魚など、きれいで可愛いものです。
何気なく写すと、不要なものが水槽のガラスに反射して写り込んでしまいます。
水槽の上から蛍光灯で照明し、手前側はできるだけ暗くします。窓からの光や室内照明の光がガラスに写らないように注意してください。
ストロボの光りも反射するので「