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記録画質について

記録画質(ファイン/ノーマル)は、写真を記録するときの『圧縮率』を表したものです。
画像を記録するときによく使われる形式のJPEGとはどういうものなのでしょうか。

 JPEGとはJoint Photographic Experts Groupという団体が制定したファイル形式で、団体の名称がそのままファイルの名称となっているのです。JPEGは画像データのファイルサイズを小さくするために制定された規格です。JPEGは、画像を記録する際に、データを圧縮して容量を軽くします。その際、圧縮率を変更できるのが、JPEGの特長でもあります。ただし、圧縮率を高くすると、よく似た色を同じ色と判断し、微妙な色の違いが失われて画質が劣化します。

 日本を代表するキャノンとニコンの一眼レフでは、キャノンは「ファイン、ノーマル」の2段階、ニコンは細かく「ファイン、ノーマル、ベーシック」、機種(本格的なもの)によってはさらに細かい段階を作っています。※メーカーや機種によって、名前や内容が変わることがあります。

「ファイン」では、圧縮率を低くする代わりに、画質を落とさずに保存します。
「ノーマル」では、圧縮率を高くしてファイルサイズを軽くする代わりに、画質のレベルを下げて保存します。

 画質の設定は、JPEGで画像を記録するときに適用されます。生データであるRAWの場合は、記録画質の調整はありません。

 それ以外の名称として、 ファインよりもさらに圧縮率を低くして画質を維持する「ハイ」や、ノーマルよりもさらに圧縮力を高くしてファイルサイズの軽減を図る「ベーシック」など、メーカーごとに様々な設定があります。生のデータとなるRAWに比べると、概ねファインで1/3、ノーマルで1/5程度のファイルサイズとなります。 ※メーカーや機種の設定、写真の絵柄によって圧縮率が変わってくるので、おおよその目安として。

 圧縮率と高めると、色数のバリエーションが減ったり、境界線がにじんだり、ノイズが出たりするなど、画質が悪化していきます。


低圧縮の画像




高圧縮の画像


これらは極端な例ですが、基本的にはカメラで高圧縮に設定したときと同じ処理を行っています。

 また、JPEG 形式はよく似た色が多い(グラデーションのように色が微妙に変化する)ほど圧縮率が高くなるので、夕日など写真は容量が小さくなる傾向があります。

 ちなみに画像サイズというのは画像をつくっているピクセル(画素)の数を表したものです。
2048 × 1536 であれば、横に2048個、縦に1536個のピクセルが並んでいます。A4サイズやB5サイズのように大きさが決まっているものに印刷するときは、画像サイズが大きい方がピクセルの密度が高くなるので高画質になるわけです。




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