風景
あると便利なもの
三脚
シャープな写真を写すためにも三脚はぜひとも用意したいアクセサリーです。できればローポジションでの撮影が可能な三脚を準備すると低い位置から見上げる場合にも便利です。
広角レンズ
空間の広さを表現するのに有効です。人の視野と同じくらいのものから180度近くまで撮影できるものなどさまざまな種類があります。これらを一本持っておくと風景を写真にする際に大変便利です。
不要な光の反射をなくし、色をより鮮やかに表現します。PLフィルターはクッキリとした青空を表現するのに最適です。偏光の効果はカメラの液晶モニターにより効果を確認します。これが取り付けられない機種もありますので使用説明書でご確認ください。それでも使ってみたい場合は撮影レンズの前に当てても使えますが、カメラブレに注意しましょう。
基本条件
撮影モード:
絞り:
ISO感度:
ホワイトバランス:
絞り優先モードにして
PDCAサイクル
ひと言で風景といっても、海や山、街の景観など様ざまなシチュエーションが考えられます。
目の前の景色のどの部分をどうやって切り取るかをじっくりと考えましょう。
その時期にどこに良い被写体となる場所があるかをインターネットなどで把握しておくことも大切です。
風景を撮る上で大切なことは構図です。
青空を撮るときに地面と空の割合が少し違うだけでも印象がかなり変わってきます。
風景写真とはいえ何を撮りたいのか主体をはっきりさせることが重要です。
撮った写真をその場で確認するには大型液晶モニターでもわかりにくいのでピンボケやブレの確認はズームボタンで拡大して見ましょう。また、写真にレンズのごみが写り込んでいないかも確認しましょう。
明らかな失敗写真は消しますが、少しイメージが異なって見えた写真はそのままにしてもう一度撮り方を変えて撮影しましょう。そして、それらの写真を比較し気に入った写真を残すようにします。 選ぶ眼を養うために、写真集・写真展・美術展などを、できるだけ見るようにしましょう。
どれが撮りたいのかをはっきりさせる
初めての人が一番してしまう間違いは
感動の風景を全部撮ってしまいたい気持ちはよく分りますが、一枚の写真にあまりにも色々入れすぎて感動がぼやけてしまい、写真を見る人にその場の雰囲気を伝えることが出来ません。
あれこれと多くのものを入れずに、自分は何に感動してカメラを向けているのか、その一点だけをフレーミングして、
そう、要らない物を引き算して、最後に残ったのものがあなたが本当に撮りたいものです。
「目の前に広がる風景」−「思い切って捨てる被写体」=「感動の一枚」
また、意外と気づかない物に「電線」と「電柱」があります。人造物はできるだけ写り込まないように、撮影位置やフレーミングに気を付けましょう。
空の色をより鮮やかに撮る
太陽の向きにカメラを向けて撮影する逆光撮影では余計な光がレンズに入ってしまい、空の色が白っぽくなってしまいます。白くなってしまうのを抑える為に空を撮影するときにはなるべく太陽を背にして撮影する
また、空の色は太陽との位置関係で様々変化します。同じ位置でも時間帯によっても左右されるので上手に撮影してみてください。
バランスを考える
風景写真での構図とは、主題となる被写体をどのように配置して、感動を確実に伝える事が出来るのかを考えることだと思います。同じ被写体でも、構図の取り方次第では、まったく印象の変わった作品になるので撮影するうえでの、大切な要素になります。
どういう構図がいいんだということになりますが、あまり難しいことは考えず、基本は
三分割構図
三分割構図は画面が縦横それぞれに三分割されており、交点(赤丸部分)が4ヵ所存在します。
この4ヵ所辺りに主要被写体を置きます。
同じ被写体でも撮影する場所や角度、被写体の位置によってずいぶん雰囲気の違う写真に仕上がりますが、3分割法を使うことで被写体が目立ちすぎずバランスよい写真になります。どういう構図で撮ろうかと迷ったときは、この構図にしておけば間違いありません。
ちなみに、地平線や水平線は三分割構図の線上に配置すると、バランスが良く見えます。